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飛行機とヘリの特徴を持つオスプレイ

オスプレイの構造とは

オスプレイはV-22のコードを持つ航空機で、アメリカ海兵隊と空軍が運用しています。
ベル・ヘリコプターとボーイング社によって共同開発されたもので、ティルトローターというタイプの航空機に分類されます。
大雑把に言うと、通常の飛行機とヘリコプターの能力を併せ持つのが特徴で、垂直に離着陸できますし空中でのホバリングもできます。
しかし、ヘリコプターよりも速いスピードでの飛行ができますし、航続距離が非常に長いというメリットも持っています。
主にオスプレイは、輸送機としての使用がなされていて、人員と物資の長距離かつ高速輸送を可能とすることで注目されています。

オスプレイという名称は鳥の「ミサゴ」の英語名で、タカの仲間の鳥を冠する航空機にふさわしい高い飛行能力を持っています。
機体の特徴としては、プロップローターという回転翼が取り付けられていて、固定主翼の端に位置します。
ローターは上下に可動する仕組みとなっていますので、上方に回転させることによって真下への推力を生み出し垂直に離陸することができるわけです。
水平飛行になった時には、通常時の位置に戻すことによって高速での飛行が可能となります。

さらに、機体を輸送したり駐機したりする時のスペースを省くために、ブレードが折りたためるようになっています。
そのため空母などにも搭載することができて、幅広いエリアでの活動を可能とします。

基本的にオスプレイは輸送機としての役割を果たしますので、攻撃の装備は積んでいません。
しかし、敵の攻撃から自衛するための装備を持っています。
たとえばミサイル警報装置を持ち、チャフやフレアの投影ができる装置や指向性赤外線妨害装置を備えています。
さらにドアガンを設置できる構造が採られている他、ロケット弾や機銃を装備する計画もあります。

日本でも配備が進むオスプレイ

オスプレイは非常に能力が高く、活用範囲が広い航空機です。
そのため、日本でも陸上自衛隊が2020年から配備を始めています。
まだ日本における配備数は少ないものの、徐々に各地への配備を進める計画が立てられています。

オスプレイの配備については、基地周辺の住民からの反対運動が起きるケースもあって慎重な対応が求められるところです。
その理由としては、オスプレイの飛行音が非常に大きく、周辺住民に騒音被害をもたらしてしまう恐れがあるという点を挙げられます。
通常のヘリコプターや飛行機とは異なる仕組みを採っているため、特有の騒音が発生してしまうので、アメリカ軍基地に配備された時にも問題視されました。

また、オスプレイが重大事故を起こしたことも影響していて、安全性を確保できるのかという点で心配を持つ人たちが反対をしているのです。
こうした懸念を払しょくするための丁寧な説明をしつつ、配備を進めていく必要があります。