乗り物の王道・鉄道
鉄道は、数ある乗り物のなかでも、とくに王道とも言える存在でしょう。
それは、日常生活において乗る機会が多いという意味においても、趣味としての人気や趣味としている人の人口、そしてその魅力や市場の大きさからも確実なものではないでしょうか。
もちろん、自動車や飛行機、バイクもとても魅力的な乗り物ではありますが、なんといってもこれらの乗り物に比べて、身近な存在であると言う部分が大きいのが鉄道の特徴なのです。
自動車やオートバイというのは、一定の年齢に達してから教習所に通うなり、独学で一発試験を狙うなりして、運転免許証を取得しなければ乗ることができません。
また、免許をとっても維持費の関係や現実的な必要性のなさ、あるいは能力的な問題からペーパードライバーになってしまう人も少なくないのが現実です。
また、飛行機の場合は、さらに身近な生活からは離れた存在となるのではないでしょうか?
もちろん、空港の近くに住んでいて、子どもの頃から毎日飛行機を見て育ったという人もいるかもしれません。
しかし多くの人にとっては、飛行機というのは特別な旅行の時にしか乗らない存在であるはずです。
日常的に利用している公共交通機関
それに比べて鉄道というのは、ほとんどの人が子どもの頃から日常的に利用している、公共交通機関ではないでしょうか。
もちろん、鉄道でも地理的な問題、つまり家の近くに鉄道路線のない地方などで生まれ育って、鉄道に全く乗らずに人生を送るという人はいるでしょう。
しかし、日本の公共交通機関の中核的な存在というのは、やはり鉄道であり、多くの人がなんらかの形でかかわっている乗り物なのです。
そんな鉄道の魅力というのは、どこにあるのでしょう?
鉄道を趣味としている人たちでも、鉄道のどの部分が好きなのかという点については、人それぞれ分かれるものです。
それらの中でも多いのは、鉄道の写真を撮影することを趣味とする撮り鉄、実際に鉄道に乗って旅をすることが好きな乗り鉄、そして、時刻表を読み解いて、さまざまな架空の旅行プランを立てることを好む人などがいます。
また、ひとくちに鉄道といっても、最新の車両を追いかけることを好む人もいれば、古い車両が好きという人もいます。
そして、新幹線や特急といった高速で走るものが好きという人も、いわゆる在来線が好きというひともいますし、なかには貨物列車に魅力を感じるという人もいる奥の深い世界なのです。