マイクロカーとはどのような車なのか
マイクロカーとは、各種の自動車の中で最も小型な部類のものを指す言葉です。
ミニカーとマイクロカーはほぼ同じ意味ですが、法律的にはマイクロカーはミニカーに相当します。
ミニカーは法律で定義された言葉で、総排気量が20ccから50cc以下、もしくはエンジンの出力が0.25kWから0.6kW以下に当てはまっている自動車がミニカーと呼ばれます。
日本では昔からおもちゃとしてミニカーが販売されており、ミニカーという言葉を聞くとおもちゃを思い浮かべる人が多いことから、ミニカーのことをマイクロカーと呼ぶケースが多いのが実情です。
このような経緯もあって少しややこしいものの、マイクロカーは概ねミニカーと同じ意味と考えて問題ありません。
ミニカーは法律によって扱いが異なっており、道路交通法ではミニカーは自動車として扱われるため、公道でマイクロカーを運転するためには普通自動車免許が必要です。
一方で、道路運送車両法ではミニカーは原動機付自転車として扱われているため、一般的な自動車とは異なる点が多く、マイクロカーを購入するのであれば自動車との違いを知っておくことが大事です。
マイクロカーのメリット、デメリット
ミニカーは道路運送車両法の自動車に当たらないため、車検を受ける義務が存在しません。
また車庫証明も不要で、購入したマイクロカーを登録する際に車庫証明書を求められることはありません。
マイクロカー本体の価格も比較的リーズナブルではありますが、近年は100万円未満で購入できる軽自動車も多く、軽自動車よりマイクロカーの方が劇的に安いというわけではありません。
しかし、車検や車庫証明が不要なため、余分なコストが発生しにくいのがマイクロカーの魅力です。
車体が小さいため駐車スペースを確保しやすく、それでいて十分な走行性能を備えている点も見逃せません。
ミニカーは道路運送車両法で原動機付自転車として扱われており、自動車専用道路と高速道路を走ることができない点は大きなデメリットです。
また、マイクロカーは車体の小ささから荷物の運搬には向いておらず、乗車定員も1人なので一般的な自動車と比べると使用用途は限られます。
おすすめのマイクロカーは
トヨタ自動車から発売されているコムスは100%電気自動車で、環境に優しいマイクロカーです。
マイクロカーらしく愛らしい外見をしており、さらにカラーバリエーションも8種類と豊富です。
逆にトライクファクトリージャパンより発売されているビッグフォースは、ジープをそのまま小さくしたようなゴツゴツとした見た目が特徴的で、マイクロカーながら十分な馬力があります。
タケオカ自動車工芸より発売されているLalaは、パワーウィンドウなどの装備が充実しており、ラグジュアリーな雰囲気のある一台です。