1. >
  2. >
  3. 自動運転配送ロボットを活用したデリバリーサービス

自動運転配送ロボットを活用したデリバリーサービス

エストニア企業のボルトが開始したサービス

デリバリーサービスは、世界各国で新しいサービスが次々と登場しています。
この分野で強いシェアと認知度を持つのがUberで、主にフードデリバリーにおいて日本でも多くの人に利用されています。

そのサービスに対抗する新しいアイディアと技術を発表したのが、ボルトです。
ボルトはIT大国であるエストニアの企業で、アプリを使った配車サービスやフードデリバリー事業を行っています。
高い技術力を持っているのが特徴で、この度は自動運転配送ロボットを開発し、2023年に実際にサービスを開始するとしています。

エストニアは、ITやロボットなどの先進技術の開発力が強い国です。
そこで、やはりエストニアの自動運転配送ロボットのベンチャー企業がボルトと共同で、六輪の小型ロボットを開発しています。
実証実験という形でエストニアの首都であるタリンにおいて、実際のサービスを提供することとなっています。
この自動運転配送ロボット開発企業は、本社機能をアメリカに置いていて、すでに自動運転配送ロボットを使って数百万件に上る運用実績を持っています。

ボルトはヨーロッパや中南米、アフリカなどでシェアを伸ばしていて、すでに1億人を超えるユーザーを獲得しています。
この2つの企業がタッグを組むことで、さまざまなサイズの商品やフードを配送できるようになり、しかも近距離から中距離まで無人で配送できることになります。

自動運転配送ロボットについて

エストニアは自動運転配送ロボットの先進国とも言える国で、すでにケンタッキーフライドチキンなどの会社がロボットを使った自動配送を行っています。
今回のボルトが発表した自動運転配送ロボットは、非常に利便性の高いサービスを提供する仕組みが採られています。
ボルトが提供しているアプリを使って、ユーザーは画面をタップするだけですぐに注文と指定住所までの配送を依頼できます。

ロボットが倉庫もしくは店舗から商品を運んでくると、アプリの別のボタンをタップすると、ロボットのフタが開いて商品を取り出せます。
その後、受け取り確認をしたら自動的にロボットは基地に戻っていくことになります。
こうしたシンプルなシステムを提供することで、気軽にサービスを利用できるようになります。

人件費と運用コストを削減でき、安価にサービスを提供できるというのも大きなメリットです。
配送車両という観点から見ても、より小型で省エネルギー化を図ることができます。
ガソリンの消費量を抑えて二酸化炭素の排出量を削減できるという、大きな利点も生まれてくるわけです。
ボルトでは、最終的に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする取り組みを行っていて、環境にも優しい施策となります。