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自動ブレーキの搭載が進む自動車

自動ブレーキに関するソニー損保の調査結果

2023年6月にソニー損保は、自動車に関する調査を行いました。
多岐にわたる質問がなされていますが、その中に自家用車のセーフティー機能を搭載しているかどうかについての質問がありました。
それによると、自動ブレーキの搭載率は35パーセントに上っていることが分かりました。

他にも、運転中に車がふらついていたり車線からはみ出していることを警報で知らせる車線逸脱防止支援システムについては、約40パーセントの車が搭載しているとのことです。
また、ACCと呼ばれる設定した速度で自動的に走行してくれ、前の車との車間距離を保ってくれるシステムは28パーセントほどとなっています。
走行中の死角、斜め後ろなどを走っている車がいる際にランプ点灯などで知らせる死角検知機能については、21パーセント程度の装着となっていました。

このように、全体として安全運転支援システムの普及が進んでいることが分かります。
ソニー損保の調査では、現時点だけでなくこれから搭載したいかという質問も行っています。
それによると、車線逸脱防止システムについては約36パーセントの人が搭載したいと回答していて、自動ブレーキについては47パーセントもの人が搭載に前向きであるとのことです。
やはり自動ブレーキの安全性については多くに人が関心を寄せていて、事故を防止するために欲しい機能として見ていることが分かります。

ADASとはどんな機能?

自動ブレーキを含む、自動運転技術についてはADASと略して呼ばれることがあります。
これは「先進自動運転支援システム」の略で、ドライバーに警報を出したり自動的に回避行動などをしたりすることで、事項を防止するための機能です。
また、自動運転のレベルが上がることで、よりドライバーにかかる負担を減らして快適にドライブを楽しめるようになるといったメリットもあります。

最終的には、目的地をセッティングすれば周囲の状況を自動的に判断して、ドライバーがハンドルを握り、アクセルやブレーキを踏まなくても目的地まで到達できるシステムの開発を目的としています。
ADASは、その完全自動運転のひとつ前の段階とも言える技術です。
すでに各メーカーにおいて、少なくても新しい上位モデルには搭載されている機能で、より快適で安全なドライブを約束する機能として高い評価を受けています。

具体的には、高速時におけるアクセル・ブレーキ操作に加えて、ハンドルの操作までしてくれるシステムが実用化されています。
前の車や隣の車線の状況を判断して自動的に追い越しができるモデルもあって、かなり自動運転の技術が進んでいることが分かります。
また、渋滞している時に前の車との距離を一定に保って進んだり停車したりする機能や、ボタンを押すだけで自動的にバックでの駐車をしてくれる機能などもあります。