ホバリングに成功したASKA A5とは?
アメリカのASKAというベンチャー企業は、「ASKA A5」というモデルのテストを行い、安定した形でホバリングができたと発表しました。
このASKA A5とは、一般道路も走ることができる車両で通常は自動車として使えるものです。
それに、翼とプロペラを付けた形状で空を飛べる機能を加えています。
eVTOLというタイプですが、これは垂直離着陸ができる機体を意味します。
フルスケールの大きさで、電動での稼働となります。
このホバリングテストの成功によって、空飛ぶ自動車の実用化に一歩近づいたことになります。
このASKAという企業はアメリカにありますが、その創設者の一人は日本人で、技術者として何人もの日本人が入っています。
パーツや組み立て技術などにおいて、日本の技術が多数応用されているのが特徴です。
すでにこのタイプの機体については5年以上も前から研究と開発が進められていて、すでにアメリカFAAの形式証明手続きも完了しています。
今回のホバリング試験では、ケーブルと接続した状態でのテストとなあり、30秒程度の安定ホバリングができました。
今後はホバリングから水平飛行のテストを行っていき、滑走路における離着陸にも手を付けていくこととなっています。
ASKA A5のスペックについて
このASKA A5は公道を走行できるサイズの機体で、大きめのSUV程度の車幅と車長を持ちます。
乗員は操縦手とその他3人の合計4人乗りの仕様となっています。
翼は可能することができますので、特に外部における面倒な作業をしなくてもすぐに自動車走行と飛行との切り替えられるのがメリットです。
最高飛行スピードは約時速240kmで、飛行航続距離は最大で約400キロとなっています。
駆動システムは基本的には電動です。
しかし、バッテリーとの同時使用ができるよう、レンジエクステンダーシステムとしてガソリンエンジンも搭載しています。
このシステムによって、飛行している間に充電ができ、自動車で言うところのプラグインハイブリッドのような形で飛行を続けられるのが特徴です。
もちろん、このシステムは地上を走行する時にも同じ形で活用されます。
2026年の発売開始に向けて計画中
ASKA A5は78万9,000ドルでの販売を計画していて、発売は2026年を目標としています。
新しいタイプの乗り物として高い注目を集めていて、すでにたくさんの予約が入っています。
一般個人や企業だけでなく、緊急時に効果的な移動手段として注目する医療機関からの受注もあるとのことです。
すでに5,000万ドルを超える受注を得ているということで、次世代を担う重要な乗り物として関心を集めていることが分かります。