プラレールについて知っておきたいこと
プラレールというのは、プレスチックでできた電車や線路などのアイテムです。
電車好きの人がいろいろな種類のプラレールをコレクションすることもありますが、多くの場合は子どもがおもちゃとして持って楽しむためのものと考えられることが多いです。
確かに、子どもは電車や自動車、飛行機などの模型が大好きで、かっこいい車体を集めたり、それを動かして遊んだりします。
世界中でこうしたプラレールは人気を集めていますが、その中でも日本のプラレールは質が高く種類が豊富なことで有名です。
そもそも日本は電車という交通機関が他の国よりも発達しているため、たくさんのタイプの車体が存在します。
また、こうした模型を作る技術が素晴らしいので、本物そっくりの精巧で細かなところまで忠実に再現した製品が多く見られます。
こうしたことから、単なる子どものおもちゃに留まらず、いろいろな目的で利用されることも多いのです。
社員教育に「プラレール」が実際に使われることもある
その目的の一つが社員教育です。実際にJR東海では、運転士などの電車に関わるプロが室内でプラレールを使って訓練を受けることがあります。
実際に路線を走る電車の模型を使い、実際の状況さながらの雰囲気をプラレールで再現して会議室に設置します。
その上で、新幹線の模型を実際に動かしながら、いろいろなトラブルを想定して訓練をしていくのです。
一見すると大人がプラレールで遊んでいるかのような光景ですが、真剣な訓練であって大きな効果を生み出す大事なものとなっているのです。
プラレールを使って訓練することのメリットとは?
こうしたプラレールを使っての訓練には大きなメリットがあります。
その一つは、再現するのが難しいシチュエーションを簡単にイメージできるということです。
電車の操縦や管理業務においては、急に大きなトラブルが発生することがあります。
こうしたトラブルはたくさんの乗客や近隣住民の命にも関係することですので、絶対に事故に発展しないように対処する必要があります。
といっても、大きくて毎日忙しく運行している電車を使って訓練するのは無理です。
そこで、気軽に使えて現場のイメージをしやすいプラレールを使って訓練するわけです。
トラブルの予行演習ができて、いざという時に正しい行動を取れるようになります。
また、プラレールであれば、周りの人が一緒に見ることもできます。
客観的に他の運転士の行動などを確認できて、お互いに良い影響を与えることができるのもメリットです。
さらに、小さい模型なので広い範囲を確認できて、それぞれが全体の状況をイメージ、把握できるようになるという良さもあります。