新幹線の座席を倒す際の正しいマナー
新幹線の座席を倒したい時に、気をつけたいマナーが2つあります。
一つ目は、座席を倒す前に後ろの人に一声かけることです。
新幹線の座席には背面に折りたたみ式のテーブルが付いています。
ですので、テーブルを使っている時に前の人が座席を倒すと、テーブルも一緒に傾いてしまう仕組みです。
後ろの人がテーブルに飲み物でも載せていたらたいへんですから、座席を倒す前に一声かけて注意を促しましょう。
自分たちが2人以上の時は、座席を回転させて4人掛けにできます。
前列に誰も座っていなければ、全開でリクライニングしても誰にも迷惑がかかりません。
ただし、後から前列に人が来た場合、こちらが全開にリクライニングしているとその人は背もたれがつっかえてほとんど座席が倒せない状態です。
そういう場合には配慮して、座席を少し起こすなど気をつけましょう。
もう一つマナーとして守りたいことが、座席を倒す時はゆっくり倒すことです。
たまに勢いよく座席を倒す人がいますが、さっきも述べたように後ろの席の人がテーブルを使っていることもあるので注意してください。
なお、新幹線の座席は普通車やグリーン車の違いでリクライニング機構にも違いがあります。
普通車の座席の場合、油圧シリンダー式のリクライニング機構ですので、車のシートのようにロックを解除して体重を背もたれにかけて座席を倒す仕組みです。
力の加減を間違うと勢いよく倒してしまうので注意してください。
一方グリーン車は、電動式のリクライニング機構を備えた座席です。
ボタン一つで角度が調節できるので、普通車ほど気を使わなくても大丈夫でしょう。
マナー違反と取られやすい行為
先ほども述べたように、リクライニングするにしても座席を勢いよく倒すのはマナー違反です。
後ろの人がテーブルに食べ物や飲み物でも載せていようものなら、その勢いで落としてしまう恐れがあります。
また、テーブルを使っていないとしても、勢い余って後ろの人に座席をぶつけてしまう恐れがあります。
座席を倒す時は後ろの人の邪魔にならないようにゆっくりちょっとずつ倒すのが正解です。
最初に、座席を倒す前に後ろの人に一声かけるのがマナーと述べましたが、後ろの人が眠っているのなら起こしてまで声をかける必要はありません。
というより、それはマナー違反です。
新幹線での移動時間を貴重な睡眠時間に充てている人もいますので、後ろを確認してお休み中のようであれば声をかけずに邪魔にならないようゆっくり倒しましょう。
ただ、眠っている後ろの人が、足を組んだり足元に大きな荷物を置いたりなどしていて、座席を倒すと当たってしまうようなケースも考えられます。
悩ましいケースですが、どうしても座席を倒したいのであれば優しく声をかけて了解を得るようにしましょう。