ハンググライダーの特徴
ハンググライダーとはグライダーの一種で、アルミ合金のパイプからなる骨組みにセールという合成繊維の布を張った姿が特徴です。
ハンググライダーに乗る人は、そのパイプの骨組みからなる機体にベルトで吊り下げられた状態で搭乗するため「hang glider(ハンググライダー)」と呼ばれるようになりました。
金属のパイプを組み合わせただけの機体ですが、パイプはしっかり固定されており、空中に飛ばすとそのままスーッとまっすぐ飛んでいけるほど安定性の高いデザインなので、初心者でもバランスを崩すことなく滑空できます。
パラシュートを使うパラグライダーの方が手軽なイメージですが、ハンググライダーの方が安定性が高く初心者でもコントロールしやすいのが特徴です。
ハンググライダーを操縦するには、機体の中心に吊り下げられたパイロットの近くにあるコントールバーを使います。
進行方向の変更もスピードの調節もコントールバーを動かすことで可能です。
なお、操縦自体は初心者でも比較的簡単にできますが、離陸と着陸は技術と経験が求められます。
これは飛行機と同じです。
初心者のためのハンググライダーの楽しみ方
ハンググライダーの離陸と着陸は難しいため、初心者が最初から一人でやるのは危険です。
しかし、初心者でも安全に楽しめる方法がハンググライダーにはあります。
その一つが「タンデムフライト」です。
タンデムとはバイクの二人乗りを指す言葉ですが、それと同じでベテランと初心者が横に吊り下げられる形で並んで搭乗する乗り方です。
離陸や着陸などの難しい部分はベテランのインストラクターがやってくれますので、ハンググライダーが初めての人でも空の散歩を楽しめます。
単独でのフライトを目指すなら、タンデムフライトで経験を積むことが大切です。
ハンググライダー初心者のもう一つの楽しみ方が「トーイングフライト」です。
これは、ハンググライダーの機体をワイヤーでつないで、タコのように引っ張って飛ばす方法です。
ずっと地上とワイヤーでつながっており、高さも3メートルぐらいなので、いきなり高いところを飛ぶのは怖いという方でも気軽に楽しめます。
1回のフライト時間も10秒程度と短いので、まずはトーイングフライトからハンググライダーに慣れてはいかがでしょうか。
ハンググライダーの体験施設の紹介
ハンググライダーを体験するのにおすすめの施設が、富士山麓にある山梨県の「忍野スカイスポーツ倶楽部」です。
ベテランのインストラクターがそろっていて、初心者でも安全にタンデムフライトが楽しめます。
なんといっても富士山がすぐそばにあって標高も高いので、絶景を楽しみながら空中散歩を体験できるのがこちらの魅力でしょう。
タンデムフライトは、小学生以上の子どもから体験可能です。