進化するアクロバティックな水上ボード
2014年にジェットスキーのプロライダーとして活躍中のフランス人、フランキー・ザパタ氏が発明し、サパタ氏率いるZAPATA RACING社が発表した「ホバーボード」は、あっという間に世界中で話題となりました。
仕組みは2012年に同社が発売して話題になった「フライボード」と同じく、水を噴射しその水圧を利用して自由に空を飛んだりできます。
ホバーボードはスノーボードに大きなホースが付いたような形をしており、ホース以外の見た目はスノーボードそっくりです。
ホースで湖や海などの水を給水し、その水をボード後部の底部から斜め後ろに強烈に噴射させることにより、水面を滑走したり、空中に舞いあがって回転したり、自由自在に飛び回るマリンスポーツです。
高さ5メートルまで上がることができ、最高速度は時速25kmです。
SFの世界の乗り物がやってきた
まるでSFというか、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅡ」で登場する、未来の子供たちが遊んでいる宙に浮くホバーボードを彷彿とさせる、未来がやってきたという新感覚のマリンスポーツです。
実は、この「水中ホバーボード」の紹介動画は、短い映画仕立てになっています。
この動画は、数人の黒いシャツ・パンツ姿の男たちが、広々とした倉庫内で、積まれた木箱に駆け寄り、その一つを引っ張り出し、中からホバーボードを取り出すシーンからスタートします。
その木箱には「DO NAT OPEN UNTIL OCT.21.2015」と書かれています。
2015.10.21まで開けるなというわけですが、2015.10.21という日付は、「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅡ」で主人公が、未来のわが子を救うために行った未来の世界です。
つまり制作者自身が「水中ホバーボード」は未来の乗り物であることを強く意識して作ったものなのです。
動画の中の、水面近くを滑走したり、急上昇したり、回転したり、高く上がってダイブしたり、空をアクロバティックに飛ぶ様子は本当に楽しそうです。
映画でもここまでのアクロバティックな動きは想定外だったと思います。
国内で体験するには
発表から間もないのに、人気急上昇で早くも関東地方以西の各地で体験ができるようになりました。
料金は場所や時間によって違いがありますので一概に言えませんが、約15分で7,000円程度です。
インストラクターが付いてくれますので安心です。
エリア別に主要なスポットを見ていきますと、関東では逗子・鴨川・市川・山中湖など、東海では浜名湖・桑名など、関西では琵琶湖・豊岡・たつの・芦屋など、中国地方では広島、四国では松山・今治、九州では福岡・熊本・長崎、沖縄では名護・浜比嘉島などです。