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空弁を楽しむ

飛行機内

空弁(そらべん)の特徴

飛行機での移動というと、車内での機内食もまた、旅ならではの楽しみということになるかもしれません。
しかし最近は、国内線などの移動時間の短い飛行機の場合、機内食に変わって空港で買ったお弁当を機内に持ち込む「空弁(そらべん)」というスタイルが定着しつつあります。

これは、鉄道の駅で売っているお弁当である「駅弁」と同様、各地域こ空港で、その地域の名産品などを使ったお弁当を販売し、それを食事とするというもの。
とはいえ、新幹線が東京-大阪間の移動であれば食事をするくらいの時間を十分にとることができますし、反対にそれより短い移動時間の場合は通常の電車移動と変わらないため、かえって移動中にお弁当を食べよう・・・という気持ちにはならないもの。

それに対して、飛行機での移動というのは平均して1時間程度の搭乗時間であることや、搭乗前の手続きなどが新幹線に比べてやや時間がかかること、そして、飛行機を降りた後にすぐに目的地へ向かいたいというケースも少なくない(そもそも急いでいるから飛行機を使うという事情もまたあるでしょうね。)ので、飛行機内のその短い1時間ていどの時間で、きちんと食べ終えることのできる食事でなければならないのです。

そのため、空弁というのは駅弁に比べてサイズが小さく、さらに新幹線などのシートに比べて座席が狭いという事情もあり、空弁は駅弁にくらべてサイズがコンパクトになっているという違いもあるのです。
また、サイズが小さいことによって、価格も安くなっているというのが空弁の平均像です。

有名な空弁

そのような空弁ですが、有名な商品が全国にいくつかあります。
代表的なものとしては北海道の「十勝和牛弁当」などがあるでしょう。
十勝和牛弁当は、十勝平野で育った地元の和牛を使い、しょうゆにつけこんでやわらかく煮込んだものを、錦糸卵やそぼろ、ショウガの甘酢づけなどといっしょにご飯の上にのせたもの。
スタンダードな味と簡単に食べられることで、まさに空弁にぴったりなスタイルと言えるでしょう。

また、羽田空港の空弁としては「十六穀米と野菜いろいろ」というものも人気があります。
こちらは、豆腐じんじょと野菜を使ったとてもヘルシーなお弁当。
弁当というと、揚げ物や肉を使ったしっかりとしたものが多いなか、こういった商品はかえって嬉しい、という人も多いのかもしれませんね。